Introduction

第1クール

新歴 (にうれき)2020年。
人類の多くは、思考や意識を外界に作用させる力、『脳力』を生まれながらに備えていた。
その生活は一見便利で、平和にも見える。
しかし実際は、成層圏より降下する異形の生命体・怪異の存在が彼らの命を脅かしていた。

怪異を討伐すべく、ニューヒムカ政府によって結成されたのは怪伐軍
ひと際強い脳力の持ち主、『超脳力者』によって組織された軍隊だ。
超脳力は、発火、超高速、透明化など、個人により様々な発現の形をとる。

念力の超脳力を持つユイト・スメラギは、幼い頃、怪異の襲撃から怪伐軍によって救われた。
以来、志願兵として厳しい訓練に耐え、ついに入隊の日を迎える。

一方、スカウトで怪伐軍に入隊したカサネ・ランドールは以前より不可思議な夢を頻繁に見ていた。
赤い糸から手を離さないで」――
カサネが夢で告げられる言葉の意味とは?
怪異の正体、そして隠された世界の秘密とは……。

ユイトとカサネは、抗えない運命に巻き込まれていく。

第2クール

ユイトとカサネの時間跳躍脳力『レッドストリングス』を求めて、
さまざまな思惑が交錯する。
ある者は歴史を正すため、ある者は復讐のため、ある者は愛するひとりのために戦い抜く。

苛烈さを増す戦況の一方で、疑似ブラックホール『クナドゲート』は次第に膨張していく。
すべてをのみ込もうとするクナドゲートが地上に及ぼす影響は、徐々に大きくなっていく。
同時に、ユイトの脳にも異変の兆しが現れる。

多くの事象が入り乱れ、混沌としていく世界のなかで、
ユイトとカサネの過去、怪異と断絶の帯の正体、知られざる歴史など、
あらゆる謎が少しずつ解き明かされていく。
世界の真の姿は、にわかには信じることのできない驚異的な、そして悲しいものだった。

ユイトとカサネは、大切な存在を守ることができるのか。
多くの悲劇を目の当たりにしてきた二人が選ぶ、最後の答えとは――

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